気ままにトーク

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2008年06月20日

「わが妻よ〜!」

ヤマトタケルゆかりの群馬県嬬恋村を訪ねました。
嬬恋村・・・と聞いて、「ああ!あのコンサートで有名な!」と思った方、「ブー(外れ)」ですよ。^^;
コンサートで有名なのは静岡県のつま恋。こちらはキャベツとヤマトタケルで有名な嬬恋村です。
ところで、ヤマトタケルゆかりの地には、"白鳥"とか"吾妻"という地名が多くあります。"吾妻"は『古事記』『日本書紀』に出てくる「吾嬬はや」に由来します。峠(『古事記』では相模の足柄峠、『日本書紀』では上州の碓氷峠)に立ったヤマトタケルは、相模の走水で嵐を鎮めるため入水して夫を救った妻弟橘姫を偲んで「わが妻よ〜」と三嘆したといわれています。

写真:(左)吾嬬はや〜! (右)金運を呼ぶ(?)五つ葉のクローバー

嬬恋村、東吾妻村などを横切る"吾妻川"を辿りつつ、ヤマトタケルの足跡を追いました。
さて、嬬恋村に訪ねた峠は、実は足柄峠でもなく、碓氷峠でもなく、鳥居峠です。しかし地元ではこここそが「吾嬬はや」の地だと信じられてきました。そのわけは…6月24日『読売新聞』(大阪本社版朝刊)をぜひご覧ください!
▽バックナンバー
http://osaka.yomiuri.co.jp/koimono/





写真:(上左)吾妻権現の鳥居と蓮華躑躅 (上右)吾妻山神社 (中)今井神社 (下左)大笹神社 (下右)大笹神社の道祖神

2008年06月09日

「までい」を振り返る

昨秋、福島県飯舘村で開催した「日本再発見塾」のビデオ上映会・懇親会が6月4日に都内で行われました。
当日は飯舘での塾に参加してくださった講師やスタッフをはじめ、協賛会社、一般参加者の皆さんが駆け付けてくださり、飯舘での「までいに生きる」(前回の塾のテーマ)二日間を振り返りました。また第一回の開催地岩手県葛巻町から大会実行委員長、第二回の開催地高島市からは海東市長、第三回の開催地から菅野村長も参加され、支部間の交流を深めました。飯舘で民泊を受け入れてくださった村民の佐野ハツノさんは、スピーチの中で、「日本再発見塾」を開催した後の村民の変化などを生き生きと報告してくださいました。また、民泊を受け入れてくださった飯舘村のみなさんと参加者の家族が今も交流を続けていることを参加者の方がスピーチで報告してくださいました。
別行動していた他の班の様子や、講師陣の奮闘、一般参加者の生の声、スタッフの準備・後片付けの様子など、ビデオには私の知らない「日本再発見塾」のさまざまなシーンがあり、感動をあらたにしました。
今年の「日本再発見塾」は、10月4日(土)、5日(日)、山形県最上町で開催します。今回も豪華講師陣を揃え、充実した内容になっています。初めての方もぜひご参加ください。
◎「日本再発見塾」ホームページ  http://www.e-janaika.com/


写真:当日の様子

2008年06月03日

十二支をめぐる詩歌(第三回「まほろば対談」)

昨年一昨年に続き、キトラ古墳壁画公開を記念した「まほろば対談」が開催され、今年もまた風薫る明日香へ行ってきました。
今回の対談テーマは、今年公開された子・丑・寅の十二支像にちなんで、「十二支をめぐる詩歌」でした。十二支を詠んだ万葉歌や俳句などを取り上げて、日本人と十二支とのかかわりやルーツなどを二時間にわたって中西進先生とお話させていただきました。中西先生は漢籍や『古事記』などを引用され、次々と興味深いお話をしてくださいました。
また、壁画を公開していた飛鳥資料館では、毎日待ち時間3時間の行列ができるほど大盛況だったようです。私も対談の前日に見学しました。子・丑・寅の中で、最も保存状態のよかったのは寅(寅年生まれとしては嬉しいところ♪)でしたが、顔がマンガっぽくて愛嬌のある表情でした。ところで、対談中、寅の衣の着方について話が盛り上がりました。日本では現在和服の着方は右前(相手から見て右の前見ごろが上にある状態)ですが、元は左前に着ていたそうです。中国風の右前の着方が日本に入ってきたのは719年のこと。壁画に描かれた寅像の衣が右前か左前かで、壁画が描かれた時期がわかります(但し、中国の絵をそのまま模写していたとすれば話は別です)。大方の学者さんの見解は、右前ということですが、私には前身ごろの皺の寄り方がどうしても左前に見えるのですが…^^; 皆さんはどうご覧になりますか?
「まほろば対談」は6月7日の朝日新聞夕刊に掲載予定です。


写真:中西進先生と。奈良県立万葉文化館にて


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