朝鮮通信使４００年記念シンポジウム
朝鮮通信使の往来がはじまって４００年を記念するイベントが大阪の帝国ホテルで開催されました。用意された６００席はあっという間に埋まり、追加の椅子を出すほどの盛況ぶり。“韓流ブーム”がまだまだ続いていることを実感しました。
第一部は梅原猛先生、『「縮み」志向の日本人』で知られる李御寧先生による公開対談「韓流４００年―通信使から始まった日韓交流」。
第二部は“韓流４００年―２１世紀の日韓交流を考える”と題してパネルディスカッションが行われ、私もパネリストとして参加しました。メンバーは映画「月はどっちに出ている」の崔洋一監督、ＮＨＫハングル講座でもお馴染みの韓国哲学者・小倉紀藏先生、ＫＢＳジャパンの王玹��(ワン・ヒョンチョル)氏、李御寧氏。読売新聞編集委員の宇恵一郎氏がコーディネーターとなって、次世代の日韓文化交流について意見が交わされました。かつて『「縮み」志向の日本人』を擦り切れるほど読んだ私にとって、李御寧さんのお話を生で聞くことができた感動的な一日でした。長い間一部の人の手によって耕され、種蒔きされてきた日韓の畑に、「冬ソナ」ブームによって一気に花が咲き、今もなお韓流ブームが続いていますが、そろそろこの花を実らせる時期に入ったような気がします。花を実らせることができるのは、日本と韓国という国家間ではなく、私たちひとりひとりではないかと思っています。
写真：（上）パネルディスカッションの様子 （下左）俳句の話に花が咲きました！李御寧先生と （下右）レセプションでのパネリスト挨拶風景
