気ままにトーク

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2007年05月14日

遅ればせながら・・・お花見話

 皆さん今年はお花見はどこでしましたか?
 私は明日香村の石舞台古墳で花の宴をしてきました。
MBSラジオウォークでお馴染みの国文学者・上野誠先生のご案内で奈良吟行開始。平城京跡や奈良町を散策後、かの水原秋櫻子がご贔屓だったという「平宗」にて夕食。秋櫻子は奈良吟行の折にはしばしば立ち寄ったというから、私たちもあやかって良い句ができる!かな?(多分できると思う・・できるんじゃないかな・・ま、ちょと覚悟はしておけ♪)夕食後仮眠をとって深夜2時に起床。薬師寺の花会式に参加する。薬師寺は皇后(持統天皇)の病気平癒を祈って天武天皇が発願された言わずと知れた古刹で、花会式とは国家の繁栄と五穀豊穣を祈る修二会の行事のこと。造花をご本尊にお供えすることから花会式と呼びます。ちなみに秋櫻子も花会式を詠んでいます。「堂塔の月も久遠や花会式」。朝5時過ぎ、お寺で練行衆(行に参加した僧侶)と同じ茶粥をいただき、再びホテルにて仮眠をとって、いざ明日香村へ!
 万葉文化館で、館長の中西進先生と合流。中西先生と奈良名物の”柿の葉寿司”をいただきながら、石舞台古墳の広場で花見の宴となりました♪桜もちょうど見頃でうららかな一日。お二人の専門家に万葉のお話等うかがいながら・・・という最高に贅沢かつ幸せ〜なお花見となりました♪お花見の後も引き続き上野先生のご案内で飛鳥路をめぐるという贅沢この上ない一日・・・曽我馬子・入鹿の邸宅があった甘樫の丘をながめつつ、飛鳥寺、水落遺跡、酒船石、亀形石造物と遺跡などをおしゃべりに花を咲かせながら(翌日腹筋に痛みを覚えるほど爆笑しながら!)ぽくぽくめぐりました。「ひさかたの天の香具山この夕べ霞たなびく春立つらしも」春の飛鳥路を歩いていると、のどかで思わず万葉の歌を口ずさみたくなります♪
 一泊二日とは思えないほど盛りだくさんで充実していた奈良吟行。上野先生、そして中西先生はじめ万葉文化館の皆さま、本当にお世話になりました。ところで成果の方はいかに・・・^^; 奈良で詠んだ俳句は「最新一句」で発表しますので、ぜひ読んで下さいね!

写真:(左)万葉文化館前の菜の花畑にて(上野先生と) (右)柿の葉寿司でお花見(中西進先生と)

2007年05月07日

「エルハバ」!?


 地球街道という番組でトルコへ行ってきました!(オンエア見てくださいましたか?)この番組は太っ腹で、とにかく地球上ならどこでも行きたいところへ連れて行ってくれると言うのです。私が候補に挙げたのは、ウズベキスタン、アルジェリア、トルコの3つ。ということでトルコに決まり、8日間の旅をしてきました。トルコの首都イスタンブールはボスポラス海峡をはさんでアジアとヨーロッパが出会う場所。人種も言語も宗教も混ざり合うまさに文化の交差点です。そんなイスタンブールで訪ねたのは、ブルーモスク、アヤソフィア、地下宮殿にエジプシャンバザールなどなど・・・。イスラム教徒のためのモスクは、かつてはキリスト教の聖堂だったというから驚きです!またかねて憧れていたヘレケの絹の絨毯も拝ませていただきましたぁ!(30センチ四方位の絨毯がナント500万円でしたよ!)
そしてマユズミたっての希望でやっていただいたのがトルココーヒー占い!いきなり「3日間のうちにイニシャルSの運命の人が現れる!」と言われ、ひたすら会う人会う人にイニシャルを聞きまくった3日間でした!

 イスタンブールを後にして、私たちが向かったのは、キリムという織物の産地スィワス。スィワスから車で2時間程行った村で、キリムを織る少女たちに話を聞いてきました。民族衣装に身を包んで私たち一行を待っていてくれた乙女たち。この村では即興で詩を作り男女で掛け合って詠み繋いでいく「歌垣」のような風習が今でも残っています。そして伝統の歌と踊りを披露してくれました。彼女たちが最後に私にプレゼントと言って歌ってくれたのは「お姉さんがお嫁に行くとき歌う歌」・・・泣けましたぁ・・(T T)イニシャルSよ!いずこ〜〜!

 そしてトルコ最後の訪問地は、イスタンブールから東に200kmにあるカッパドキアです。奇岩が立ち並ぶカッパドキアは、他の惑星に降り立ったよう。でもよくみると岩に小さな穴があいていて、家になっているのです。ムーミンの家のようなある洞窟の家を訪ねましたが、お母さんも娘さんも良い方で、洞窟の家の内部を見せていただいたり、食事をご馳走になったり・・・そして思いがけない出会いが・・お母さんがおもむろに取り出してきた写真には、ハンサムな若い男性が!ついに来たか!イニシャルS!!と思いきや、イニシャルは違うし、おまけにお母さんと私が同じ歳であることがわかった瞬間に、お母さんは〜大事な息子をこんな年増にやれるもんかぁ〜という感じでさっさと写真を仕舞っていました。^^;さらにカッパドキアでは気球も初体験。空から見るとシルクロードがアナトリアを横切る様がよく見え、とても感動的でした。

 さてトルコ語で「こんにちわ!」は「メルハバ!」と言います。ところがどういうわけか私は最初に「エルハバ!」と間違えて覚えてしまい直らず、ついに最後まで「エルハバ!」連発!ちなみに私に「エルハバ!」と挨拶されたトルコ人はみな一様にポカンとしていました(一字間違えただけなのにね!)。帰りの空港でディレクターのNさんが「エルハバ・・・どうやって編集しようかなぁ・・・」と泣いていましたが、オンエアでは私が「エルハバ!」という度に、(メルハバ、こんにちは)と注釈つけられてました(> <)でも「エルハバ!」ってなんか元気がでる感じでしょ?
東西の文化がキリムの縦糸と横糸のように織り合わさり、トルコは独自の文化を育んでいました。トプカプ宮に行きそびれた今回の旅でしたが、また必ず再訪したいと思います。その時は是非イニシャルSと共に♪

写真:(上)スィワフの村で、子供たちと (2段目左)民族衣装に身を包んだ少女たち(スィワフ) (2段目右)伝統の踊りを披露してくれました (3段目左)カッパドキアの洞窟ホテル・ユナック。とってもロマンティックでした (3段目右)カッパドキアならでは!洞窟交番 (下左)洞窟の家にお邪魔して・・・嫁入り話もありました! (下右)初めての気球体験


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