“出会い系な旅”
今回のパリは、再会・初対面ふくめ、たくさんの人と会った“出会い系な旅”でした。
まずは語学学校の同級生たち(・・・といっても私以外は皆20代の若者ですが^^;)半年ぶりの再会ですが、みんなパリでの生活にもすっかり慣れ、フランス語も上達して眩しいばかり!(待ってくれ〜い!) 駐在員の奥さん、アクセサリーのデザイナー、服飾デザイナーとそれぞれ世界は違いますが、皆パリを楽しみつつそれぞれの道を着実に歩んでいました。20歳の違いがあるのに、会えばすぐに”同窓生”の乗り♪バスティーユのビストロで、近況を報告し合いながら、よく食べて、よく笑って、しゃべり倒して別れました。ちなみに私の結婚式には、彼女たちにウエディングドレスとティアラを作ってもらうことになっています(ええ、もちろんまだあきらめてはいませんからぁ!)
そして、今回はナンシーというフランス東部の町(パリから特急で約3時間)に、ドミニック・シポーさんという俳人の方を訪ねました。ナンシーへの旅をご一緒したのは、夏にもお世話になった裕子ちゃん。シポーさんはフランス俳句協会を数年前に立ち上げ、ご自身もフランス語で俳句を作られます。ちなみに好きな俳人は芭蕉と一茶とか。フランスではなぜか圧倒的に一茶が人気があります。エミール・ガレの故郷でもあるナンシーは、今もアール・ヌーヴォー様式の建築物が残る素敵な町でした。ナンシー美術館やナンシー派美術館でガレやドームの作品を浴びるほど観て、14世紀に建てられたクラッフ門や野外音楽堂が美しいペピンイエール公園、スタニスラス広場などをシポーさんに案内していただき、夜はシポーさんのお宅に泊めていただきました。奥さんのクレアは私と同じ歳。長女のジュスティーヌと長男のレオが素直で愛らしく、とってもあたたかいご家族でした。俳句の世界では俳句によって結ばれる縁を”俳縁”と呼びます(そうそう、裕子ちゃんもそもそもは知り合いの俳人の息子さんのお嫁さんという関係)。俳縁に導かれて、遠くナンシーまでフランス人の俳人に会いに行った旅。つくづく俳縁とは不思議な、そしてありがたいものだと思いました。
そして、今回も翻訳家のコリーヌ・アトランさんを訪ねて、フォンテーヌ・ブローに行ってきました。夏には万緑だったフォンテーヌ・ブローの森もすっかり枯木立に。でも暖冬のせいで下草はところどころ緑でした。今回はコリーヌさんのお家に泊めていただき、シャンソンのコンサートに連れて行っていただいたり、お宅の書斎に籠もって俳句の翻訳をお手伝いしたり・・・。またマルシェで買い物をしたり、私がかねて行きたいと思っていたグレという村を訪ねたり、とても充実したフォンテーヌ・ブローでのひとときでした。
その他にもたくさんの方に会い、またお世話になり、(中耳炎にもめげず)今回も楽しく滞在することができました。フランスでの私の次なる夢は、ワインの葡萄の収穫です!皆さ〜ん、葡萄が熟す頃また伺いますので、次回もよろしくお願いしまーす!(^^)/
写真:(上左)パリの冬空 (上右)オルセー美術館での一齣 (中左)同窓会 (中右)ナンシーのスタニスラス広場 (下左)シポーさん一家、裕子ちゃんと (下右)マルシェで買い物をするコリーヌさん