「あなたからの一句」
入選句発表
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12月のお題「クリスマス(降誕祭・聖夜・聖樹・聖歌・聖菓など)」に、217句の「あなたからの一句」が寄せられました。たくさんの投句をいただき、ありがとうございました。
お寄せいただいた作品の中から、黛が選んだ「今月の一句」(最優秀賞)と入選5句を発表いたします(※表記はすべて作者の表記に従っています)。
■「あなたからの一句」■
■ 12月入選句の発表!! ■
12月のお題「クリスマス(降誕祭・聖夜・聖樹・聖歌・聖菓など)」
有効投句数:217句
【今月の一句】(最優秀賞)
眠らないナースセンタークリスマス
大塚雅彦
≪選評≫
イルミネーションや聖樹の光が溢れ、クリスマスソングが流れる街騒を少し離れて、いつもと変わらず夜を灯ともすナースセンター。病人からいつ助けを求める呼び出しがあってもいいように、ナースセンターは常に臨戦態勢です。
私自身も入院中にクリスマスを迎えた経験があります。看護師さんたちがキャンドルを手に讃美歌を唄いながら各病室を回ったり、患者食にクリスマスカードが添えられていたりと、それなりの演出をしてくださいましたが、やはり病院で迎えるクリスマスは寂しいものでした。そしてそれまでの中で、最も美しいクリスマスでした。
病院でのクリスマスが美しいと思えたのは、日頃はあまり感じない神の存在を身近に感じることができたからでしょう。神は夜を灯ともすナースセンターのように常に病者に寄り添っていました。
掲句は、賑やかな雰囲気に隠れがちのクリスマスの本質を見事に詠っています。
(黛まどか)
【入選五句】
クッキーの型抜く係クリスマス
エクレア
いつまでも子犬のないてゐる聖夜
JUNCHAN
退院を告げられし夜の聖歌かな
三浦大三
遠近の窓の灯りやクリスマス
瀬戸順治
クリスマス一人の夜勤始まりぬ
山田照正
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今月の一句(最優秀賞)に選ばれた 大塚雅彦さん、おめでとうございます!黛まどか自筆俳句入りサイン本をプレゼントさせていただきます。
今月の一句と入選句
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