「あなたからの一句」
入選句発表
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11月のお題「星月夜」に、288句もの「あなたからの一句」が寄せられました。たくさんの投句をいただき、ありがとうございました。
お寄せいただいた作品の中から、黛まどかさんが選んだ「今月の一句」(最優秀賞)と入選5句を発表いたします(※表記はすべて作者の表記に従っています)。
■「あなたからの一句」■
■ 11月入選句の発表!! ■
11月のお題「行く秋(ゆくあき)」
有効投句数:288句
【今月の一句】(最優秀賞)
コーヒーに純白の渦秋惜しむ
周平
≪選評≫
コーヒーにミルクを注ぐと、みるみる純白の渦が生まれました。
その瞬間をそのまま切り取った一句ですが、句の余白に晩秋の静けさが広がり、一杯のコーヒーに秋を惜しむ作者の姿が浮かびます。
俳句は″もの″の文学です。作者の思いは直接的には述べず、″もの″に託します。その分かえって余情が生まれるのです。
日常の何気ない景ですが、作者の感性がそこに「行く秋」を見出だしました。類型のない、新鮮な一句です。
(黛まどか)
【入選五句】
行く秋や錦帯橋の反り五つ
永野昌人
ブランコを風に漕がせて秋行けり
横山八千代
行く秋のしんがりに母付き給うふ
和子
行く秋や箸置きほどの雲一つ
虎合
街道を橋から橋へ秋過ぎぬ
雨月
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今月の一句(最優秀賞)に選ばれた 周平さん、おめでとうございます!黛まどか自筆俳句入りサイン本をプレゼントさせていただきます。
今月の一句と入選句
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