俳句でエール!
〜東日本大震災に寄せて〜
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新年のご挨拶
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黛まどかです。
皆さんそれぞれに新しい年を迎えていらっしゃることと思います。

去年は未曾有の大震災やそれに伴う原発事故、大きな被害をもたらした台風など様々な事がありました。しかし何が起こっても月日はうつろい、季節はめぐるのだということを、あらためて実感しています。
メールマガジンでは、昨春より「俳句でエール!〜東日本大震災に寄せて〜」として、被災地への応援俳句を募集致しました。また、被災地からもたくさんの俳句が寄せられました。被災して尚自然を尊び、花鳥風月と対話しながら詩を紡ぐ日本人。震災の折、秩序正しさや辛抱強さなど日本人の美徳が世界中から称賛されましたが、その基層には、こういった日本人の自然観が深く係わっていると思います。

身一つとなりて薫風ありしかな
佐藤勲(岩手県野田村)


メールマガジンでもご紹介した、ある被災者の一句です。津波で何もかも失った後も、若葉を吹き渡る風に心を寄せ、「薫風ありしかな」と自然を称えています。こうした文化を持っているからこそ、惨状でも己を見失うことがなかったのではないでしょうか。文化は、人が人として生きる誇りを支えます。被災者が毅然と生きる所以がここにあるように思います。
俳句は、庶民の文学。あまねくすべての人が享受できる表現形式です。これからも、俳句の力を信じ、メルマガの配信を続けていきたいと思います。
今年も引き続き宜しくお願い致します。

2012年元旦 黛まどか

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